2016年8月20日土曜日

ゴジラのプラモデル マルサン編

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第87回)

今回は、「ゴジラ」アニメ化記念として国産「ゴジラ」プラモデル第一号の紹介です。

今回紹介するのは、最初期のマルサン電動プラモデル「ゴジラ」を詳しく、
そして次号では、気軽に入手できる復刻版を紹介いたします。


このマルサン電動プラモデル「ゴジラ」は、まだソフビ怪獣も存在しない世界に突如現れた、国内怪獣玩具第一号です。現在まで続く怪獣玩具(TOY)の流れは、ここから始まっています。正確な発売時期は未確認ですが、1964年末と言われています。

ゴジラは、怪獣プラモデル第一号ですから、当然、マルサン怪獣プラモデルの中では発売期間も一番長いため、マルサンロゴの変更に伴い、ロゴ違いの箱が存在しています。

ロゴ違い3タイプです。初期発売箱と言われている物は、英字のマルサンロゴの物です。

各タイプの正確な発売時期も不明ですが、マルサンロゴの使用期間から推測すると、英字ロゴ版は1964年末~プラモロゴ版は1966年~マルザンロゴ版は1967年末~頃と思われます。
また、プラモロゴ版には、側面のGODZILLAロゴが「黒色」「青色」の2種類が確認されています。


初期発売、最高峰のマルサン英字ロゴ版「ゴジラ」です。


この初期発売、最高峰のマルサン英字ロゴ版「ゴジラ」は、下画像の少し小さい左の組立書が入っている物が、初期出荷物と言われ、さらに貴重なお宝となっています。
改訂版の右側組立書は約A3で両面刷りです。このA3版への切り替えは、初期組立書が細かくわかりずらいのと、裏面のぬり絵に、ぬり絵応募の締切日が書かれているため、締切日後の使用ができなくなったためと思われます。このA3版は、マルザンロゴ版登場まで使用されることになるので、金型修正による改訂版もあります。(←2021年ではもう少し違う解釈になっています。)

実は、初期出荷物は「箱」にも違いがあり、その最初期箱は、さらなる超激レア品となっています。

違いは、箱側面にあります。
※一般箱の側面画像はゴジラTOY博物館(発行/株式会社バンダイ)より

側面、最下段の「リモートコントロール、モーターTKK13、単3 2本使用」の黒文字が、一般箱では、ゴジラの赤文字ギリギリまで上に寄せられています。
これは、下段ギリギリの位置にあった黒文字まで裁断される場合があり、その対処法として、できるだけ黒文字を上にずらしたためと思われます。 マルサン商店「初」のキャラクタープラモデルですから、社として力も入れ、直ぐに対応したのでしょう。

当時の裁断技術は、現在のように正確ではないため、下段の文字が半分しか無かったりと、1960年代の「プラモデル箱」には割と良く見かけるミスです。裁断が少し斜めになっていたりする物も、そのまま出荷されたりしている時代でした。

裏面がぬり絵になっている初期組立書は、ぬり絵応募の締切が、「昭和40年(1965年)1月31日」と記述してあります。当然、1月31日直前出荷ロットの組立書は、A3版に切り替わっているので、この初期出荷物は、ほんの1ヶ月程の期間しか市場に流れていなかったことになります。コレクター間では、日東科学の黒箱ガメラと同じく、人気の高い、謎の逸品となっています。(←2021年ではもう少し違う解釈になっています。)


絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。

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